

信州・木曽。美しい山林と、その湧水をたたえる木曽川にせり出すように建てられた
「崖家づくり」の旧調剤薬局。
かつては商店として仕事を支え、住居としてそこで働く人の生活を支えていた。
時が流れ、人々の暮らしも変化していく。
仕事と生活が切り離されてきたような気がしてならない。
ぼくたちは、身の回りの物がいったいどんなふうにして生まれてきたのかもあまり知らない。
それはきっと誰かが頑張って作った物であったり、自然からの恵みであったりする。
遠くの誰かが苦しんでいたり、美しい山や川や海が壊されたりはしてほしくないけれど、
どうしたら良いのだろう。
身の回りにある物のその先を少しだけ想像しながら生きたとき、
ぼくたちの暮らしはどんな風に変わっていくのだろうか。
そんなことを、この「崖家づくり」の商店で一緒に考えていければ嬉しいです。